2008春アニメの人気を書店の売場的に考察

新年度・新学期が始まり、それと同時に春アニメもたくさん始まりました。今回はノベル勢の勢いがあるのかなとか思ったりもするのですが、ひと月が経過した現時点での初動をお伝えします。

調査方法は毎度のとおりですが、「アニメを見て原作を買っていただいた」という点をこのランキングでは非常に重視しておりますので、各タイトルの１巻のデータを引っ張り出してきています。書店で取り扱っているものに「原作」が無ければ対象外です。（マクロス、ギアスなどについてのデータは参考値とさせていただきます。）

なお、今回からさらに改良を加えて、売上冊数のポイント制に加えて、放送開始前1ヶ月の売上からの上昇率も調べてみましたのであわせてご参考にしていただければと思います。

【4月売上ランキング】
表示されているポイントについては１位のタイトルの売上冊数を1000ptとしてこれを基準に各タイトルのポイントを算定しています。

前年同時期の参考データ
ハヤテのごとく！　1109pt


１位：



ソウルイータ　1000pt


２位：



隠の王 778pt　


３位：



仮面のメイドガイ　404pt


４位：



あまつき　351pt


５位：



ヴァンパイア騎士　320pt


図書館戦争　261pt
純情ロマンチカ　260pt
紅　239pt
狂乱家族日記　230pt
絶対可憐チルドレン　228pt
かのこん　217pt
我が家のお稲荷さま。　213pt
ToLOVEる　206pt
S・A　161pt
チーズスイートホーム　140pt
うちの3姉妹　77pt
xxxHOLiC　68pt
ペンギン娘　22pt
（以下参考値）
ギアス　146pt
マクロスF　249pt


ソウルイーター、隠の王とガンガン勢の売上冊数が抜きん出て多かったです。
注目はラノベ勢が拮抗しているあたりと、それより上にある一般書扱いの「図書館戦争」の奮闘振り（もともと売れ筋の商品ではありますが）


ところが、今回初めて導入した売上上昇率ランキングはこれとは大分結果が変わっています。これはかなりおもしろい！

【3月→4月売上上昇率ランキング】

4月の売上冊数を3月の売上冊数で割って出た値をパーセント表示しています。

前年同時期参考データ
ハヤテのごとく！　367％

１位：



仮面のメイドガイ　1845％


２位：



純情ロマンチカ　580％


３位：



我が家のお稲荷さま。　475%


４位:



ソウルイータ　427％


５位:



S・A　408％


絶対可憐チルドレン　400%
ヴァンパイア騎士　321％
隠の王　315%
チーズスイートホーム　312％
図書館戦争　232％
かのこん　230％
あまつき　229%
狂乱家族日記　204％
xxxHOLiC　165％
紅　150％
うちの3姉妹　117％
ToLOVEる　113%
ペンギン娘　56％


「仮面のメイドガイ」がぶっちぎりの１位でした！
さらには「腐女子」向けのコミックも上位にランクイン。売上冊数よりもこの評価のほうがアニメ人気としては反映の度合いが高いかもしれません。ただ、ペンギン娘（ニコニコアニメ）は前月比割れしてます。これは一般書店だからかもしれませんのでなんともいいがたいですが・・・（＾＾；

あと、先日お伝えした絶チルの売れ行きについても、上昇率の観点から考えるとハヤテよりも上でした。


ふたつのランキングをあわせて考えると、仮面のメイドガイのアニメ効果がいかに高いかということがよくわかると思います。この２つの数字を掛け合わせてサラに精度が高めれないかなと思っていますので、春アニメ終了後のランキング発表までにちょっと研究してみたいと思います！